yohn's blog

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司馬遼太郎を読み始めた

 去年から司馬遼太郎を読み始めました。

 これまでは全く読んでいませんでした。敬遠してたわけですね。

 

 中学くらいから戦国時代好きの友達がちらほら現れます。しばらくすると三国志好きになります。

 このへんの友達は、固有名詞を連呼するだけで話が面白くない。

 話にうんざりするので、食わず嫌いになってしまうわけです。

 

 しかし、ある程度年齢がいくと幕末~明治あたりの知識が抜けてることに気づきます。

 歴史の教科書ではわけがわからないんですよね。

 

 というわけで、興味があった吉田松陰あたりから手をつけました。

 「世に棲む日日」ですね。吉田松陰高杉晋作の話。

 

世に棲む日日〈1〉 (文春文庫)

世に棲む日日〈1〉 (文春文庫)

 

 これが大正解でした。

 幕末の動きの先鞭をつけたといってもいいでしょうね。ここから時系列的に読んでいこうと思いました。

 

 次に読んだのが「花神」。ほぼ同時期の大村益次郎の話。

 

花神〈上〉 (新潮文庫)

花神〈上〉 (新潮文庫)

 

 新聞連載もほぼ同時期だったみたいで、対になってる作品でしょうかね。

 上野の彰義隊をアームストロング砲でこてんぱんにします。うちの先祖が会津藩士で彰義隊に入ってたらしいのでなんとも言えない気持ちになりましたが、技術革新というのには逆らえないなという感じです。

 

 そして、「燃えよ剣」。

 

燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

 

 これは売れてるだけあって、司馬遼太郎作品の中でもかなり小説っぽい。

 他が小説らしくないっていう方が正しいんですが、読みやすいですね。

 うちの先祖は彰義隊の後、箱館戦争に行って五稜郭で亡くなってるので、土方と一緒ですね。

 

 で、やっと「竜馬がゆく」を読みました。

 

竜馬がゆく(一)

竜馬がゆく(一)

 

 経営者とかが座右の書にするというイメージがあったので、変な先入観がありました。ビジョンを持つことが大事といった自己啓発チックな感じかなと。

 しかし、いい意味で客観性があって面白かったです。

 竜馬のキャラクターを描くというより、思想を分析してますよね。

 NHKドラマの龍馬伝とも違った感じです。ドラマ性は少ないかな。

 

 ここまで読んで、次は征韓論あたりの「翔ぶが如く」なんですが、これはとばしました。

 

翔ぶが如く〈1〉 (文春文庫)

翔ぶが如く〈1〉 (文春文庫)

 

 とにかく難しそうで、燃えよ剣と真逆な感じで資料の話が多い。

 ちょうど八重の桜でそのあたりをやり始めたので、それを見終わってからにしようかと思います。

 司馬遼太郎作品では最後でいいですよね。10巻もあるし。

 

 というわけで、少し飛ばして「坂の上の雲」を今読んでます。

 

坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)

坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)

 

 これは「竜馬がゆく」と同じくらい人気があるので、面白くて読みやすいです。

 司令官の才能は、ありとあらゆる才能の中で一番得難いという話が面白かったです。騎兵を使えるのはその才能がある人だけだということです。

 ナポレオンやチンギス・ハーンなどと、日本では織田信長の桶狭間の戦い源義経鵯越の逆落としの例があげられてました。

 

 そう考えてみると、判断力、実行力など色んなパラメーターの中で、「統率力」っていうのは他と違いますね。

 並列的に扱うものじゃなくて、スペシャルスキルみたいなもんでしょうか。

 リーダーシップ+分析力+決断力が前提で、ジョーカーを切るという機運を見切る力がいりますからね。

 所与の条件から最適解を導くのとは違いますね。

 言ってみればコンピューター将棋では到達できないところです。

 本の中では、司令官の能力は育成できないってサクっと書いてあります。

 

 しかし、育成する方法があるような気もするんですがね。

 そのあたりをテーマに司馬作品を読んでいこうと思います。

 

  

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