資料としての本
最近仕事用の本を買うことが増えた。
調べていることや、講義で使うために、同一分野のまとめ読みというのが必要になるわけだ。
司馬遼太郎が新作を書くときには、古本屋街からその時代の本がごそっと無くなるので、「司馬さんは次はあの時代書くんだな」ということがわかったらしい。
まあもちろんそんなレベルではないんだけど、5~10冊は読み比べて、自分の頭のなかにマップのようなものを作ることが大事だ。
当然読み方は変わってきて、熟読することは少ない。
ざっと読んで気になるところは付箋を貼る。共通する部分がかなりあるのでそこは読み飛ばす。それが無駄かというとむしろ逆で、どの本にも書いてあることは重要だということがわかるので1冊で済ませようとすると回り道になってしまう。
本をまとめ買い→まとめ読み→ノートにまとめる→原案考える→草稿を作る→本番、といった流れができてきた。
こういうのをやってみて、作家やライターといった人は資料部屋が必要なんだなということがよくわかる。
普通の本好きの人と違って、大量に本が増えるし、ある程度保存しておく必要がある。
読むというより参照する本が増えていく。
私の場合は、極力ブックオフやアマゾンの中古本を使うわけなんだけど、書籍費というのが跳ね上がりますね。
また、手元にどっさりあるというのが大事なので、図書館で借りるということができない。
なんだか読書が趣味だったのに、材料の仕入れをしてるみたいで微妙ですね・・・