yohn's blog

日々考えてること、勉強してること、買ったものなど

ネットにおける可処分時間と情報量の逆転について

私は2005年くらいからブログをちょこちょこ書いています。


エッセイ型というか身辺雑記中心です。


gooブログ、FC2ブログ、ライブドアブログあたりの無料ブログサービスを使っていました。

ここ2年くらいはブログをやっていなくて、久しぶりにブログを書いてみようかと思いたって新しくできたはてなブログを立ち上げました。


中身は昔と同じ日記みたいなもので変わらずです。

で、やってみると2,3年前くらいの状況とかなり変化してることに気づかされました。
とにかく今はアクセスが来ない。


ツイッターやFacebookなどに流さないとアクセスが伸びません。

どうやら「他人の日記を読む」という昔のブログ文化というものがかなり廃れてる印象です。

元々日本のブログっていうのは公開日記といった側面が多かったわけです。

流行っているブログもありますが、それは「役に立つ記事」を書いてるからですね。


さらに2012年はスマホ全盛時代に突入した年だと思います。

これでよりネットにアクセスしてはいますが、各自のつながりの中で閉じてしまっています。


もっと言えば、私の感覚では去年くらいに、各自の可処分時間をネットの情報量が追い越したと考えています。

「時間>情報」だったのが「時間<情報」となったわけです。

お金を払ってまで見たかったアニメや音楽のPVも、今やyoutubeの動画が貼ってあっても面倒でクリックしなくなっています。


旧来のブログは、他人の日記や論考が中心です。コンテンツ型と言ってもいいです。


そうすると、情報は既に身の回りに溢れていて処理できないのに、さらに追加されてしまうわけです。


それは確かに迷惑がられます。

流行っているブログをよく見ると、ほぼまとめ記事です。


本の紹介をしている場合でも、その人独自の感想を見たいわけではなくて、その本をわざわざ買わずに、読まずに、内容をざっと把握させてくれる記事が喜ばれます。

あふれている情報を整理して分量を少なくしてくれる、というのが今のネットで喜ばれることなんですね。

キュレーションと言われるのもそれです。


となると、面白い記事を書いていれば当然アクセスが伸びる、という時代はいつの間にか終わっていたんですね。


かなりの大転換だと思います。

よくよく考えてみれば、「2ちゃんねるのまとめサイト→はてなブックマーク→ツイッター」といった風に3段階くらい情報がフィルタリングされているわけですね。

わざわざ元の情報にあたろうとする人はいません。

検索の場合も上位から表示されるのでフィルタリングされています。


ブロガーは以前はネットの海に自分の考えを追加しようとする人でした。
いわば情報を増やす人。

でも今求められているブロガーは、ネットの情報を整理して必要なところだけを提示してくれる人です。
こちらは情報を減らす人ですね。

時間と情報の不等号が逆転することによって、いつの間にかネットで求められることも逆転してたわけですね。


キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)

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MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体

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