見放題モデルの終わり
2014年になって改めて思ったのは、とうとうコンテンツというものを見る時間が負担になってきたということだ。
本やマンガ、テレビの録画などなどが、全く見きれない。そういったものをもらってもあんまり嬉しくなくなった。どんなに面白くてもそれを見る時間を考えると負担感の方が大きくなってしまった。
もう定額いくらで見放題というのも、負担になっていると思う。
1,000円程度で動画が見放題でも、元を取ろうとして時間を費やしているといつの間にか仕事をしているような義務感で見てしまう。
そろそろ、見放題だから課金してねというのは成立しなくなってくるのかもしれない。
ではどういうのが流行るかというと、去年でてきたGunosyのようなサービスのような気がする。
あなたはこれを見とけばいいですよという記事を毎日送ってくれるいわゆるキュレーションサービスですね。
いちいちネットから面白そうな記事を探さなくてもいいし、記事数も毎日同じなので使う時間もほぼ同じです。
DVDのようなものも、あなたはこの3本を今月は見なさい、と送ってくれる方が流行るんじゃないかな。選択肢が豊富だというのは探すコストがかかるわけで途方に暮れるわけです。
となると、うまく自分にあったものを薦めてほしいんだけど、そこがなかなか難しそうです。アマゾンのおすすめ商品は似たようなのを出すだけであんまり選び方に進化がない。
あるいは映画の場合は、ダイジェスト版があれば流行るかもしれません。
予告編とは違って、内容がざっとわかるような編集です。これは私は見たいですね。
あ、これは浜村淳の映画解説ってことですね。もうすでにビジネスモデルとしてあるのか・・・
2013年読んだ本と2014年の読書戦略
メディアマーカーという蔵書サービスを使っていて、本を買うor借りるごとにiPhoneアプリで登録している。バーコードで一括登録というのがすごく便利なのだ。
で、色んな情報が分析できるわけなんだけど、購入額も記録されている。
以下のリンク先が私の2013年の購入額
yohn12のバインダー / 購入金額 - メディアマーカー
今年は313,462 円分の本を読んだことになる・・・はずなんだけど、実は買った本と図書館で借りた本を区別しないで登録しているので、8割くらいが図書館の本です。
冊数で言うと242冊になります。200を超えてるのでまあ読んだ方でしょう。
今年は図書館をかなり活用して、買う方をおさえ気味にしました。そうするとどうなるかと言うと、新刊を追わなくなります。そして、部屋に本が増えません。他には、返却期限があるので強制的に読むことになります。返却期限が無かったらおそらく半分くらいになってるはずです。
しかし、その反面、今これを読みたいというホットな時期を逃してしまいがちです。書き込みができないというのも難点ですね。
小説やビジネス書で1回だけ読んだらいいものは構いませんが、何かで使う本というのはやはり購入した方がいいです。私の場合最近はウェブ関連の勉強を始めたので、それはさっさと買ってしまっています。
では、来年はどうするのか?
冊数自体は抑え気味にして、もう少し買う本を増やそうと思います。
一方図書館の方は、書店に並んでいない古い本や、マイナーなジャンルの本を借りていきたいです。
Kindleをまだうまく活用できてないので、そこも試行錯誤ですね。
有料メルマガが直接Kindleに配信されるようになってきたので、何かとってみるかもしれません。
他方、雑誌の定期購読をしようかなーとあれこれ探していましたが、それは断念します。日本の場合、定期購読での割引があんまり無いんですよね。雑誌自体がどうしても総花的な媒体なので、今はあまり費用対効果がよくないです。何か新しいことを始めるときにそのジャンルの雑誌を1年定期購読するっていうのはすごくいいんですけどね。ウェブ関連やビジネス系で自分にぴったりくるのが無かったです。
読み物をまとめると、
- 買う本
- 図書館で借りる本
- Kindleで買う本
- 有料メルマガ
となります。
この中でポートフォリオ的にバランスを組み替える感じです。
来年はだんだんと3,4が増えていくのかもしれません。この二つのウエイトが増えることで、より紙の本の役割が浮き彫りになっていくように思います。
私の場合は、やはり紙媒体じゃないとダメだなというものが多いです。
思った以上にマンガはKindleでもオッケーで、逆に実用書というかパラパラみるものは紙の本じゃないと使いにくいような気がします。
まあ一番悩ましいのは、読む時間をどう確保するかってことなんですけどね。
これは来年考えることにします。
デスク周りをリセット&リビルド
生産性を上げるにはまず整理からということで、デスク周りを見直しています。特にパソコン関連を快適にしたい。
現状
・Windowsノート、Lenovoの15インチノートがそろそろ限界を迎えつつあります。
・外付けキーボードHappy Hacking Keyboard Lite2
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これを買ってアウトプットが増えたのが今回の再編の動機です。やっぱり道具が最適でないとあかんよなということです。
・MacBook Air 11インチ mid2012
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- 発売日: 2013/06/11
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持ち運び用。たまに自宅でも膝の上に乗せて使う。便利ですが家で使うには画面が狭い。
・ScanSnap s1100
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FUJITSU ScanSnap S1100 FI-S1100
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サランラップとほぼ同じ大きさのスキャナ。かなり活用しています。
机は大きいこたつを使ってます。これだと横幅も奥行きもあるので広さは十分です。食卓用のテーブルと同じくらいの大きさです。
まず考えたのが、外付けの液晶モニタを買うことです。27インチの大きいやつでも2万くらいで売ってます。ノングレアなのもいいですね。
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ただ、WindowsノートからつなぐかMacBook Airをクラムシェルモードにしてつなぐということになるので、買ってみないと使い勝手がわからないんですね。
場所をとることになるので失敗が怖いです。ノートPCより目線が少し上になりますね。
次にScanSnapです。今のも便利なんですが、1枚づつの手差しなので大量にスキャンするのは手間がかかります。
なので一番優秀なiX500を導入したい。Wi-Fi接続なので少し離れたところにも置けます。自炊や大量の紙を一気にスキャンすることができます。
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FUJITSU ScanSnap iX500 FI-IX500
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あと大問題なのが、メインで使ってるWindowsノートの買い替えです。
液晶モニタを買うならデスクトップにするという選択肢もあるし、MacBook AirをメインPCに格上げするという方法もあります。
似たようなノート型を買うにしても、Windows8にするのか7のモデルを買うのかというところも悩みどころです。
まずは液晶モニタを買ってしまって、MacBook Airを母艦にできるか検証ってとこでしょうか。
完全にMacに移行してしまうというのもなかなか踏ん切りがつきません。思わぬときにWindowsしか使えないという事態になっちゃうんですよね。一番保守的な案は、Windowsノートを買い換えるというものです。
何事も行う前から最適解はわからないものです。失敗して学んでいくしかないんでしょうね。
ブログはいつフローからストックに変わったのか?
日本にブログが登場したのはだいたい10年くらい前だ。
私が一番初めに開設したのがgooブログで、調べてみると2004年からサービスが始まっている。
この頃までは、ホームページを作っている人がいたのと、いくつかのweb日記サービスというものがあった。
当時はやはり、文章さえ書ければ他のITの知識(HTMLとか)が無くてもOKというのがインパクトが大きかった。テンプレートさえ選んだら外観は綺麗なものが即使えるというのはびっくりだった。ホームページでそれをやろうとするとかなり大変なのだ。
当時ブログについて言われていたのは、ホームページと違って投稿がどんどん埋もれていくよねってことだった。日記のようなものには向いているけど、まとめ情報を載せるにはホームページの方が向いているという論調だった。
ブログには、固定リンク(パーマリンク)という仕組みがあって、各記事に固有のURLが与えられている。通常記事のタイトルをクリックするとその記事単独のページが表示される。そのURLが固定リンクということになる。
これが昔からある日記サイトとかとは違って、「埋もれさせない」ための仕組みなんだけど、当時はそれを活用する仕組みというのがあまりなかった。その結果、時系列で記事を書いていって、古い記事は埋もれていくという構造になっていた。
では、読者はどうやってブログを見つけるかというと、好きなテーマについてのホームページのリンク集から飛んでくるというのが多かったように思う。一度好きなブログが見つかると、そこと相互リンクしているブログへ広げていくという流れだ。
で、そのブログが面白そうだなと思うと、過去記事をどんどんさかのぼって読んでいくわけだ。日記サイトと同じ行動になる。
そうなると、そのブログ全体が好きかどうかで読者になるかどうかが決まる。気に入ればブックマークに登録して巡回するし、一つ気に入った記事があったとしても他の記事が面白くなければ見ないということになる。
この頃は「◯◯さんのブログ」といった意味あいが強かったように思う。今で言うアメブロのような著者が全面に出てるタイプですね。
読者になるかどうか決めるときだけ過去の記事を見て、基本は新着記事をチェックする対象だったわけです。
このように昔は「◯◯さんのフロー情報」という性質が強かった。そして一旦ブログというものが廃れて今は2回目のブログブーム(ブームというほどではないが)になる。これは同じブログシステムというものを使っていても、前とはかなり使い方が違っている。
最初のブログブームが廃れて、その後はTwitterやFacebookなどへ移った。その性質はブログのフロー情報というものをより短文化して、さらに横のつながりという拡散力をもたせたものだ。
そうなるとよりフローという性格が強くなってしまって、TwitterやFacebookの過去の投稿というのは、ほとんど見られることが無くなってしまった。
そこで再び脚光を浴びたのがブログで、長く残しておきたいものや検索されたいものというストック情報を書く場となった。ブログがフロー情報というほぼ日記を書く場から、今度は読まれたいものを置いておく場になったわけです。
さらに、ここで昔はあまり役に立たなかった固定リンクというものが機能し始めることになる。昔はどんどん埋もれてしまってブログのトップページから遡るしかなかったのが、記事ごとにTwitterやFacebookでリンクを貼り付ければ、どんなに古い記事であったとしても「今」の情報にできるようになった。
倉庫から引っ張り出してきて、店頭に並べるというというイメージだ。
昔も検索流入というのはあったわけなんだけど、この「再フロー化」ということができるというのが大きい。いつでもニュースにできる、と言ってもいい。
さらにブログの見せ方も変わってきていて、今までの時系列で並べるだけではなくて、サムネイル型に記事を並べるといったレイアウトもちらほらとでてきている。
というわけで、ブログにはどんどん思いついたことを書きためておけばいいわけです。ブログ自体は貯蔵庫なんだから、書きたいときに書きためて、必要になったら取り出せばいいってことですね。
ブログ論
ブログを書くからには人気ブログとやらになりたいと思うのが人情だ。
色々と本を読んだりして研究してみたけれど、どうも私には無理っぽい。
読者を意識して、ウケるネタや読みやすい文章、見やすいレイアウトを考えるという方法が必要なんだけど、それをやっているとなんのために文章を書いているのかわからなくなる。
ビジネス上の文書なら、相手のことを考えないと意味がないのはわかるんだけど、あまりに大勢の人を想定した文章って、説明しすぎになってしまってなかなか進まない。
一度、IT系のエントリを書こうとしてそれをやってみたけど、でてくる用語をいちいち説明して収集がつかなくなった。
そもそも因果関係を飛び越えるというのが着想なり発想なんだから、そこは読者についてきてもらうしかない。
自分はA→Cと思いついているのに、いちいちA→B→Cとやっているとダイナミックさが失われる。
私の場合はどうしても思いついたことの独白になってしまう。
今までいくつかブログをやっていたんだけど、当然のことながらアクセス数は伸びなかった。しかし、一定数の読者はいた。その人達はなんで読んでるかというと、考える筋道が似ているからだとコメントをもらったことがある。
今は、やたらと共感を得よとうるさいけど、結局のところ自分と合う人しか読まないような気がする。
役に立つ情報ってのも、単なるまとめサイトと化してしまっているわけだからその人自身のファンにはならないわけだ。
何かのまとめや買ったものの紹介、書評なども、あまりに読者を意識しすぎると、雑誌の記事のようなものになってしまう。それは読んでる方は面白いと感じるかもしれないけど、書く側に何か得るものはあるのかなと思ってしまう。
リアルの世界でも、友達になる人はその人の考え方が面白かったり、筋道が自分と合うからっていうのが大きい。クラスで仲良くなるのは数人だし。
そう考えると、世にあるブログ論っていうのはマーケティングの域を出てないように思う。
ブログを書くっていうのは、自分と波長が合うごく少数の人を見つける作業だと思う。海に釣り針を垂らしておいて、そのエサがたまたま好物だっていう魚を釣り上げるようなものだ。
それをやることによって、わざわざコミュニティを作らなくても勝手に気の合う人が選別される。
いくつかそういうブログを知ってるけど、読者のコメントも作者と雰囲気が似ているしそれがうまくいいループを生んでいる。
というわけで、ブログは何も気にせず独白を続けてたら勝手にうまくいくという話でした。
まあ、アクセス数を気にするってのもモチベーションにはなるんだけどね。
年末進行って何なの?
非常に調子が悪いです。
注意力散漫というか、何事にも反応速度が遅いです。過労からくる鬱になりかけの状態っぽいです。
なんでこんなことになってるかというと、11月下旬くらいからスケジュールに追われる感じになっていて、知らず知らずのうちに考えることが後手後手になってるみたいです。
で、問題なのは、実際に忙しいわけではないということです。多忙ではなくて多忙「感」に追われるだけです。むしろ仕事の成果自体は少ない。
あんまりこういうことになったことがないので、あれこれ考えてみると、どうやら周りの年末進行に巻き込まれているっぽいです。
年末年始が休みのところは、11月下旬から12月半ばくらいまでに仕事が前倒しになるわけですね。
それに加えて忘年会シーズンでもあるから、皆さん予定が合わないし、レスポンスが悪くなります。予定を合わすのに一苦労だし、そこでいつもだったら「この先の企画どうしよう」といったふんわりした話ができるんだけど、バタバタ「感」のせいで全然新しい発想が出てこない。そもそも、予定がずれ込みすぎて、打ち合わせの旬が過ぎている場合も多い。
そういった、打ち合わせを延ばしちゃってることや、締め切りが頭の片隅に残ってる状態っていうのが、多忙「感」の原因だと思う。それがあると精神的な部分に負荷がかかり続けるような気がします。
その対局にあるのが、コントロール感ってやつですね。自分で仕事なりなんなりの主導権を握ってるっていう感覚があれば、実際にやることが多くてもしんどくないです。
このコントロール感って3種類くらいあるように思います。
1,仕事内容についてのコントロール感
→自分が中身に関われるかどうか。これがないと面白くなくなって、やらされ感が満載です。これは常に発生する問題ですね。
2,自分のスケジュールのコントロール感
→いつ何やるかを自分で決められること。締め切りに追われると無くなります。これが負担感の原因かと思ってましたがそれだけではないです。
で、年末進行で発生するのがこれ。
3,他人のコントロール感
→自分以外の人がテンパっているので、そこに巻き込まれます。スケジュールが合わないとかは対処できても、慌ただしさ感を漂わせた人が多くなるので、連絡ミスが起こったり、レスポンスが遅くなったり、打ち合わせが発想の場にならなくて確認だけして終わりといった風になります。
そして、それが自分に感染します。
どうやらこの3番目がきつい原因のような気がします。1は常に発生しているし、2はあらかじめわかっていることなんで、予測がつきます。
このへんが、実はどうってことない年末がやたらしんどい理由かなーと思いました。
11月下旬あたりからテンパッた人が出始めて、それが感染していくように思います。ある意味インフルエンザのようなもんですかね。
巻き込まれないようにしたいとこですが、なかなか難しいですね。
私もいったん多忙感でしんどくなったら、連絡が滞ったりして周りに感染させてますからね。
とりあえずは睡眠時間を確保するくらいでしょうか・・・
ネットは本当に双方向なの?
内田樹さんが前に、ブログは演説でTwitterは身辺雑記という使い分けをしていると書いているのを見てなるほどなと思った。
Twitterは短いということもあるけど、その瞬間瞬間の感想だから1日というスパンで考えたら消えてしまうことを書くのに適しているということだった。例えば、「あーお腹すいた」というのはその夜にはもう食べてしまっているわけだからそういう感想は出てこない。全て「〇〇なう」なんだと思う。
で、最近はFacebookやGoogle+に加えて、LINEというものが出てきた。
Facebookはより身内に向けての会話だと思う。どこどこへ行って何を食べたというのが多くなるけど、わりと近い人と話すときに当たり障りない話題と言えば必然的にそうなるはずだ。あとは、あのテレビが面白かったとかそういう話だ。それがFacebookでは、ネット記事のシェアになっているというだけだ。
Twitterが自分がそのときにやってることの実況中継だとすると、Facebookは友達との「こないだ行った(見た)〇〇の話」ということになる。
Google+もだいたい同じだ。
LINEはどうかというと、とにかく時間感覚が早い。ほぼチャットと同じくらいだと思う。しかしチャットと違って同時にアクセスしてなくても成り立つ。
実際は非同期なんだけど、使ってる感覚は同時にアクセスしてチャットをしている感覚に近い。そのため、ほぼ会話文のやりとりになる。
一旦途切れたとしても、進行中の会話が一時停止しただけという感じになるのが特徴で、そこがTwitterやFacebookと違うところだと思う。
最初から二人以上で会話することが目的なのでそうなるわけだ。
で、何が言いたいのかというと、実は双方向性があるのはLINEだけ(もちろん昔ながらのチャットなどはあるけど)で、ブログとTwitter、Facebookっていうのは、ほぼ対話するっていうのは無理なんじゃないかなということだ。
ブログが演説だとすると、それに対するコメントは質疑応答になる。そうなると、追加説明を求めるくらいのレベルしか無理だ。あくまでそのブログについての意見ということになる。自分のブログに言及リンクを貼るという手もあるけど、そうなるともう新しい演説をしていることになる。
Twitterはどうだろう?実は一番対話に向かない。
元々140字という限られた字数だし、意見の違いを分からせるだけでも難しい。この人は違うと思ってるということろまでは伝わるけど、どう違うのかというのはなかなか難しい。
で、問題なのはその先だ。違いをすりあわせて意見の一致をみるとか、相手の認識をあらためるというのはほぼ不可能に近い。
私が見てる範囲では、リプライというものが通じているのは元から知ってる同士じゃないとなかなか難しいように思う。知らない同士だと、賛同するというものしか成り立たないような気がする。
まあ、そういったものだから「つぶやき」なわけで、相手をフォローするだけなわけだ。つぶやいてる人に聞き耳を立ててるだけと言えばいいかな。つぶやいてるのを勝手に聞いているのに論争をふっかけるというのは、野暮だということだと思う。
なので、ビジネスで使われるものってやはりメールくらいなのかなと思う。宛先が明確というのが大きい。文字のやりとりでは伝わらなければ、電話(スカイプ含む)になる。
あとはチャットというのも可能で、これは同時に同じプロジェクトを共有している同士だからだ。なので、LINEのビジネス利用っていうのは、実はありなんじゃないかと思う。
根源的には言いっぱなしメディアであるブログ、Twitter、Facebookについては、基本的には眺めるもので、その人の意見表明がしてあるものというところで止めておかないとなかなかストレスがたまるものになる。
違う言い方をすると、前者の方は複数の人で会話の「場」を作っている。
一方後者は、その人の「場」をこっちが見てるだけだから、そこへ踏み込んでもあまり意味がないわけだ。ずかずか入っていくよりも自分自身の「場」で異論を書いた方がいい。
そのへんよく出来てるのが、Twitterの(非公式)リツイートだと思う。連歌のような形になっている。言及している相手のツイートはそのままで、そこへ自分の意見を加えている。相手の「場」を荒らさずに自分の「場」で意見表明してるわけだ。
以上のようなことをつらつらと考えたわけなんだけど、こういうことを誰かに対して説得しようとすると、今説明したように骨が折れるわけだ。
だからブログに書いて、読んだ人に判断してもらおうということですね。